![]() USCPA資格取得に向けての勉強法 ■USCPA全般について ■FARE ■AUDIT ■BEC ■REG ■ETHICS ■USCPA全般について 漸くUSCPAの勉強から解放された。今後は、せっかく得た知識なので、実務に活かしていくと共に、最新の知識をkeep upしていく必要があると感じている。さて、今回の学習終了を機に、各科目ごとの勉強法を記録しておこうと思う。少しでも、資格取得を目指していらっしゃる方々のお役に立てれば幸いである。その前に、そもそもUSCPAを取得しようと思った動機について、再確認しておきたい。2005.07.23に『30歳からの成長戦略』という本を読んだときの感想から抜粋。 (1)これからビジネスの世界で生きていく上で会計の知識、特にグローバルスタンダードになりつつある米国の会計知識が必要だと思った為、(2)英語に対する苦手意識を持っており、いっそのこと英語を勉強するというやり方から「英語で勉強する」という方法に切り替えて見たら面白いのではないかと考えた為、(3)学校に通うことにより、同じ目的意識を持った志の高い仲間に出会えるのではないかと思った為、(4)会計知識に留まらず、監査・法律・税務・経済学・ファイナンス理論など幅広い知識を学べると思った為、(5)簡単に取れる資格ではなく、自分にとってちょっと難しいレベルのものに挑戦することにより、自分自身の成長を図ると共に、一年以上の長期スパンで物事を計画する力を養いたかった為。 勉強法云々を語る前に、なぜこの資格が必要なのか、という部分から突き詰めていかないと、なかなか勉強に対するモティベーションが上がらないであろう。世間一般には簡単に取れると言われている資格であるが、やはりそれなりに時間をかける必要があるし、費用もかかる。「なんとなく」始めるのもよいかもしれないが、勉強を始めてからでも、「何のための資格か」を明確にしておいた方が良いと思う。 さて、本題の勉強法。今日は各科目共通の話題から。まず、私は受験予備校のT校にて勉強を始めた。たまたま会社帰りに通いやすいという理由で選んだのだが、基本的な部分から時間をかけて教えていただいたので、なじみの無い英文会計にすんなりと入っていくことができた。その後、いろいろと経緯があり、G校へ転入。こちらは試験対策をメインに、重要な部分にポイントを絞って学ぶというスタイルで、T校でのバックボーンがあった私には非常に有効であった。しかしながら、基礎知識がない人がいきなりG校で学ぶと、あの速いペースについていけるのだろうかと、少し心配である。 予備校選びで大切なのは、自分が知らない世界、つまりは知識ゼロの状態から、いかに早く、知識レベルを60〜70(100ではない)に持っていけるか、という点だと思う。例えば私の場合、勉強を始める前に簿記2級の資格を持っていたので、FAREについては、それなりの知識を持っており、日米の違いを学べばよいと考えていた。しかしながら、Present Valueというそれまで全く知らなかった概念(最近は退職給付会計や減損会計を通じてなじみがでてきたようだが)が出てきた為、非常に戸惑ってしまった。このような未知の世界の扉を開く作業というのはなかなか骨が折れるものである。この最初の壁を破ってくれる講師またはテキストに出会えると、その後の勉強のスピードが大きく変わってくるように思う。(私にとってFAREとAUDはT校、REGとBECはG校のスタイルが合っていた。特にG校のREGは膨大な範囲のポイントを絞り込んでおり名講義・名テキスト) 知識レベルを60〜70と書いたのは、そこまで分かってしまえば、後は自分で勉強を進めることができるから。予備校に100%を求めるのはナンセンスだと思う。最終的に勉強するのは自分なのだし、自ら机に向かって問題を解かなければ、受験に必要な細かな知識は得られない。 知識レベルが60〜70に達したと感じたら、次は問題を解き始めること。正確な知識がないと、当然のごとく問題は解けないし、なによりも全て英語という部分に非常に抵抗があるのだが、とにかく解きはじめること。問題を解くことにより知識レベルは上がっていくし、英語力も追いついてくる。私は勉強開始の時点でTOEIC700点であったが、正直、この程度の英語力では厳しい。しかしながら、辞書を引き引き問題を解くことにより、最終的にはM/C1問を1分から1分半で解くことができるようになった。出てくる単語や英文はワンパターンなので、慣れてくると自分でも吃驚するくらい速く読めるようになってくる。英語に関しては「習うより慣れろ」である。 英語よりも大変なのは、難しい問題に出会ったときであろう。授業で習わなかったことなどが出題されるとお手上げである。M/Cについては、とにかく解説をじっくり読むこと。正解した場合も、なぜ正解したか、間違った場合は、なぜ間違ったかを考えながら読む。何度も問題を解くうちに、なぜ正解かという理由も含めて解答できるようになってくるので、そうなって初めて、解説を読むという作業から解放されるのである。勉強がある程度進んでくると、問題に対する解答を記憶してしまう可能性がある。このあたりの進捗度の時が要注意であり、単純に解答を暗記しているだけなのか、その理由まで含めて暗記しているのかでは雲泥の差なので、問題がすらすら解け始めたときこそ、「正解の理由」に拘らなければならない。 私の場合、問題を解き始めるところで、大きく躓いてしまった。前述の通り、正解できない、英語が読めないという二重苦に苦しんだのである。そんな時は、問題を解こうとせず、問題を読んで直ぐに解説を読むというパターンを繰り返すこと。(何度読んでも分からないときは、問題が難しすぎると思って捨てること。本番では4問につき1問間違ってもよいと割り切ることも必要)とにかく多くの英文に触れることで、英語に対する苦手意識はなくなってくる。最初はM/C1問につき10〜15分かかっていたのが(これだと、1時間で4〜5問しか解けない。本当に焦りました)徐々にスピードアップしてくる。絶対にスピードアップするので、諦めないこと。諦めず、繰り返すことが肝要! 【今回のポイント】
■FARE 今日はFARE(=財務会計)の勉強法について。よく、予備校の謳い文句に「ゼロから始めるUSCPA」などと書かれているが、「ゼロから」というのは厳しいと思う。私自身は簿記2級、TOEIC700点というレベルから始めたが、やはり会計の知識が少しあった方がよいと思う。FARE以外には監査論や税法・商法などを学ぶわけだが、全体で4科目であり、かなり幅の広い知識が必要とされるため、少しでも馴染みのある科目があった方が、とっつきやすいと思うのである。 というわけで、簿記2級とまではいかないまでも、簿記3級の勉強をしてみて、自分がそもそも会計に向いているかを検討してみてから、USCPAを目指しても遅くはない。日本の会計を学んでしまうと、米国会計基準との差異にとまどう心配があるかもしれないが、最近は日米の差も随分と少なくなっており、また、日本で働く以上はある程度日本の会計基準も知っておいたほうが良いと思うので、まずは簿記3級の取得をお薦めする次第。 さて、ここからは簿記3級程度の知識があるという前提で記述していく。簿記3級を勉強した上で、まず最初に戸惑うのはPresent Value(=現在価値)の部分であろう。日米会計の最大の相違点であり(最近は随分縮まっているが)、あまり馴染みの無い概念である為、最初は非常に理解しづらい。しかしながら、一度理解してしまうと、なるほどと納得のいく概念であり、むしろ時間や金利の価値をあまり意識しない日本の方が遅れていると感じるようになる。 PVは試験問題でもよく出るので、重点的に対応する必要がある。特にPension(=年金・退職給付会計)は、考え方と仕組みをしっかり理解する必要がある。最初はとっつきにくいかもしれないが、概念を理解し、問題のパターンを覚えてしまえば簡単。むしろ点数を稼げる部分である。 PVの他に、簿記3級で出てこない大物が、Cash FlowとConsolidationである。どちらも日本の会計でも取り入れられているので理解する必要あり。しかしながら、試験問題としてはほとんど出題されないようなので、あまり力を入れすぎないこと。 ある程度まで理解できた後は、とにかく問題を解くことである。FAREの特徴は、各章ごとに区切って勉強ができる点であろう。これに対してAUDITやTAXは、全体像が分からないとなかなか勉強がしづらい。つまり、AUDIT第1章が分かっていないのに、第2章に進むのは困難だが、FAREの場合、各章でテーマが異なるので、第1章が分からなくても別の章に進むことができるのである。 これは案外重要なことだと思う。苦手な部分はとりあえず置いておいて、とっつきやすいところから勉強できるから。USCPAでは、最初にその問題数の多さに圧倒されてしまう。まずは自分が理解しやすい部分から入っていき、とにかく大量の問題と英文に慣れること。難しい部分は、問題量や英文に慣れてから取り組めばよいのである。そういった意味でも、AUDITやTAXから勉強を始めるよりも、FAREから始めたほうが良いと思う。 このように簡単なInventoryやFixed Assetから勉強を始めていき、中盤あたりでPVをマスター。最後に、Cash FlowやConsolidationをさらっと学べばよいのではなかろうか。 ここで忘れてはいけないのが公会計である。私自身、実務であまり役に立たないという思いが強かったのと、概念が分かりにくくとっつきにくかったこともあって、受験の直前までまったく手をつけていなかった。これが逆によかったのだが、受験の直前に重点的に理解し、問題を解いたおかげで、記憶が新たなうちに試験に臨むことができたのである。 前述の通り、実務で役立つことは少ないかもしれないが、試験では結構なボリュームが出題された。中にはダミーの問題も混じっているのだろうか、解けない問題が多いと精神衛生上よくなく、焦ってしまうので、やはり公会計対策も必要であろう。幸いなことに範囲は狭いので、1ヶ月ほどで重点的に勉強すること。覚えてしまえば、得点稼ぎできる部分である。 最後にもう一つFAREの特徴を。それは「机に向かって勉強しなければならない」という点である。当然のことのように聞こえるかもしれないが、他の教科は電卓をあまり必要としないのである。その為、問題集をコピーしておけば、電車の中など立ちながらでも勉強が可能なのである。しかしながら、さすがにFAREでは電卓が必要なため、机に向かわなければならない。(電車の中でも座れば学習可能だが) 逆に考えると、机に向かう習慣をつけるのには、都合のいい科目である。学生の方は別として、社会人になって机に向かう機会はなかなか無いのではなかろうか。そのような方にも、「勉強する習慣」というのは、最終的には大きな強みとなると思う。 【今回のポイント】
■AUDIT FAREに続いてAUDIT(監査論)の勉強法を。監査については、大きく理論の部分と、実務の部分に大別される。まずは理論の部分をしっかりと頭に入れ、実務対応の部分を暗記していくのが近道であろう。しかしながら、初めて勉強するものにとって、この「理論」の部分がなかなか難しい。 まず頭に入れなければいけないのが、監査の流れ。大きく次のような流れとなる。
次に必要となるのが実務的な知識である。例えば売掛金の監査は具体的にどうするのか、買掛金の監査は、といったように各勘定科目ごとに理解していくことになる。こちらのほうは実際の実務に携わっていらっしゃる方には比較的分かりやすい部分であろう。私の場合は、会社のERP導入に携わり業務のフローチャートを自ら描く機会があったこと、公認会計士の監査を実際に受けた経験があったこともあり、スムースに学習を進めることができた。それどころか、会社の実務として経験したフローチャート作成にはこんな意味があったのかとか、会計士が質問してきた意図はこうだったのかとか、目の鱗が落ちるような経験をすることができた。 しかしながら、大学生の方など実務経験がない人がこの部分を理解するのはなかなか難しいかもしれない。商品の発注、仕入れ、在庫管理、買掛金管理から、顧客への見積書の提出、顧客からの注文書の入手、商品の発送、売上、売掛金管理など、一連のビジネスサイクルを勉強しておいた方がよいであろう。適当な書物がなければ、同じ学校に通っている社会人の先輩に聞くのが一番の近道だと思う。 個人的に一番苦労したのは、AUDITとATTESTATIONの違いを理解するところ。特にATTESTATIONは苦手で、なかなか理解できず、試験直前の1ヶ月くらいで一気に理解し、問題を解いた記憶がある。試験には結構な量が出題されるので、しっかりと対応していく必要があるだろう。もう一つ苦手だったのはSAMPLING。Attribute SamplingとVariable Samplingなど、ターミノロジーも難解。しかしながら、試験での出題量はさほどでもないので、理解不能な部分は諦めてあまり時間をかけすぎないのも一つの策である。 さて、ここまで理論と実務対応の理解が重要と書いてきたが、ここでお薦めしたいのが藤田則子氏著の『新米国公認会計士試験[重点解説シリーズ]監査および証明』である。この本を理論と実務に分けて通読するとよいであろう。後半のATTESTATIONやCOMPILATIONの部分は、後から独立して読んでも良いが、特に前半部分は2〜3回通読し、流れを頭にいれ、大枠を理解すること。細かな部分は問題を解きながら学んでいけばよい。 また、AUDITについてはサブ・ノートを作成した。サブ・ノートを作るか作らないかは議論の分かれるところであり、ノートを作成している時間があるなら問題を解いた方がよいという意見も多いであろう。私個人としては、テーマに応じて使い分ければよいと考えている。完璧主義に陥ってしまい、全科目の全項目についてノートを作らなければと意気込んでしまうのは本末転倒。自分の苦手な部分のみ作成すればよいのではなかろうか。 私の場合は理解が難しいものについて、自分の理解を深めるためにノートを作成した。また、暗記項目が多いものも、覚える必要のあるものだけをノートに転記していた。テキストなどは暗記項目についても解説が書かれており、それを持ち歩くと、かさ張って仕方が無い。よって自分が理解した部分は切り捨て、必要部分のみをノートに纏めたのである。 ノートの中身についても、完璧である必要は無い。あくまでも自分のためのノートなので、前述の通り、理解できていない部分に絞ってもよいのである。AUDITについては、初めて学習する科目であったため、全項目についてノートを作成したが、例えばFAREでは、自作したノートはキャッシュフローと連結会計くらいで、あとは学校のテキストに書き込みを行なう程度であった。要はノートを作成する目的は何かを考え、必要な場合のみ、その目的に応じて作成すればよいということである。 次に問題集について。私は学校を途中で変わったこともあり、FAREとBECはWILEYで、AUDとREGはBISKで試験に臨んだ。結果的にはどちらでもよかった気がするが、BISKの方が文字が大きく、学習に対する抵抗感が少ない。解説はWILEYの方が丁寧だったように思うが。いずれにせよ、欲張ってあれもこれもと手を出さないこと。一つの問題週に絞り込んで何度も解くことが必要である。 FAREの際にも書いたが、FARE以外の科目はほとんど電卓を使用する必要がない。これを活用し、とにかく電車の中は当然のこと、家のトイレ、風呂、通勤途中歩きながら、会社の昼休みなどなど、細切れ時間を活用して解きまくった。そもそもWILEYやBISKはテキストというよりも問題集とみなした方がよいので、私の場合は買ってきたBISKをバラバラにしてしまい、各章の問題部分と解説部分のみを持ち歩いていた。その際、理屈まで分かって正解したもののみチェックをつけ、間違ったものや理屈がわかっていなかったものが、後から区分できるようにしておいた。結局チェックマークが5回つくまで「回した」と思う。なお、何度やっても解けないものは難問奇問とみなして、やらないことにした。本番では4分の1まで間違ってよい。あまり変な問題に拘っている時間はないのである。 【今回のポイント】
■BEC USCPAの4科目の中で、一番勉強しにくいのが、このBECではないだろうか。勉強がしにくい最大の理由は、出題範囲が広いということ。カバーされる内容は、経済学、IT、管理会計(=原価計算他)、ファイナンス理論、ビジネス・ストラクチャと多岐に渡る。私の場合は、簿記2級の知識が管理会計では役に立ったこと、会社でERPの導入に携わったことがあり、IT関係に抵抗が無かったことなど、若干のアドバンテージはあったものの、手探り状態で非常に苦労した。しかも、新試験に移行した直後に受験したため、過去問も出回っておらず、不安なまま試験に臨んだのである。 にもかかわらず、一度で合格できたのは、新試験に移行して一番大きく変動があった科目であるため、比較的易しい問題が出題されたからだと分析している。今現在は、過去問なども充実してきているだろうから、1冊の問題集を何度も解くことで、充分カバーできるのではなかろうか。 また、この科目では、CPAとして、というよりも社会人として必要な常識の部分が問われているように感じる。よって、細かな知識を追い求めるのではなく、常識として必要な知識を身に付ける感覚で勉強すればよいのではなかろうか。 BECに関してはノートも作らなかったし、ただひたすら問題集を解いたのみであったが、勉強を通じて、また受験を終えてポイントだと思えることを書きとめておきたい。 【今回のポイント】
■REG 最後にREGの勉強法。その前に受験のスケジュールだが、働きながらであった為、1度に4科目は難しいと判断して、最初にFAREとBECを、次にAUDとREGを受験。周りの合格者の友人の話を聞いても、複数回に分ける方がベターなよう。中には4科目を一気に受けて一発合格というつわものもいたが、各科目が中途半端になって一つも合格出来ないというのは、旅費などを考えると非常にもったいない。また、1科目だけ合格してしまうのも、クレジットの期限が発生するので焦りに繋がる可能性大である。 私の場合は上記の戦略が奏功し、REG以外は一度で合格することができた。逆に言うと、非常に苦労したのがREGである。もともと米国公認会計士を目指したものの、米国で働きたいというわけではなく、あくまでもスキルアップの一環としてであった為、世界標準になりつつあるFAREやAUDITには興味が持てたものの、REG、特にTAXは米国でしか通用しないと思って、なかなか身が入らなかったのである。身が入らないまま合格できるはずもなく、結果は惨敗。しかしながら、最終的にはREG1科目のみを勉強すればよいという気持ちの軽さから、3度目の渡米で合格することができた。 さて、具体的な勉強法だが、REGについてはLAWとTAXに大別されるので、それぞれについて記したい。まずLAWであるが、ポイントは「浅く広く」であろう。あまり細かな点をつく問題は出題されないように感じる反面、非常に広範囲から満遍なく出題されるので、ポイントを抑えながら効率よく勉強する必要がある。最終的にはBISKなりの問題集を3〜4回はこなす必要があるだろう。ちなみに、LAWも電卓がいらないので電車等で勉強が可能である。また、これも先日書いた通りだが、あまりマニアックな過去問は無視してよい。難しい問題で悩んで時間を費やすくらいなら、易しい問題を確実に仕上げること。試験本番では曖昧な知識が一番の敵。曖昧さは悩みを生み、悩みは時間を浪費する。特にREGは時間的余裕が一番無いように感じる科目。1問1問に悩んでいる時間は無い。 ちなみに私は、LAWの授業を一通り聞き終え、BISKを1回解き終えた時点で、暗記用のノートを作成した。ターミノロジーの定義などはある程度理解できているので、あくまでも暗記用のノートである。用語の解説まで手書きで作成していると時間がもったいないので、覚えるべき点だけを抜書きしたのである。BISKやWILEYも悪くはないが、結構な分量を解説に割いているので、いざ暗記する際には解説部分が邪魔になる。少し遠回りかもしれないが、自分専用の暗記ノートを作る方が、最終的には効率的だと思う。 次にTAXについて。LAWの方は1つ1つの章が独立しており、個別に勉強可能なFAREタイプであるのに対し、TAXは全体を通して理解しないと前に進みにくいAUDITタイプである。やはり基本であるIndividualを押さえてから、CorporationやPartnershipの勉強をする方がよいであろう。その為にも、サブ・ノートの作成をお薦めしたい。私の場合は、一番の苦手科目であったこと、暗記項目が多いことから、一番ノート作成に力を入れた科目である。LAWは比較的丸暗記だったが、TAXは理解して覚えるよう工夫した。 TAXで何よりも大切なのは全体像を掴むこと。Incomeとは、Exclusionとは、Avobe the line deductionsとは、とまずは全体像を掴み、ワン・ステップずつ理解していくことが肝要である。いきなり個別の論点を暗記しようとしても、いずれ行き詰るであろう。税金になじみのない人は、この全体像の理解がなかなか難しい。逆に、全体像を掴むことができれば、後は頑張って暗記するのみである。 TAXについては、Simulationも大きな課題である。しかしながらM/Cを確実に解けるようになれば、そこで得た知識で充分対応可能だと思う。私の場合は、Simulation対策はほとんど行なわなかった。というよりも、新試験方式での適切な問題集がなかったのでやむを得ず、というのが実態なのだが、なんとかこなすことができた。但し、1040や1120などの基本的な申告書類の構成は知っておいた方が、試験本番で慌てなくて済むであろう。 なお、Silulationは、エクセル形式のフォームに税金の計算結果を入力していくパターンの他、CPAとしてクライアントに提出するレターの作成と、関連する税務規定を規定集から抜き出してくる問題が必ず出題される。こちらの対策もほとんど行なわないまま試験に臨んだのだが、レターの方はとにかく知っている知識を全て書くこと。部分点であろうが、少しでも点数に繋がれば儲けものである。また規定の抽出については、時間がないので本番でもパスしたのだが、問題なく合格できた。点数の配分は低いと聞いているので、思い切って捨てるのも一戦術である。 【今回のポイント】
■ETHICS 4科目合格から約2ヶ月。漸くUSCPAのEthics test(倫理試験)が終了した。結構なボリュームなのに加えて、合格ラインが90点以上と厳しく、なかなか苦労した。せっかくなので勉強方法を記録しておきたい。 まず、テキストを通読。あまりなじみのない単語が出てきたりするので一苦労。例えばcovered memberとは、会計士として顧客との関係に気をつけなければならないメンバーのこと。直訳ではなんのことだがさっぱり分からないので、ひたすらテキストを読み込んでいくしかない。しかしながら、あまり細部にこだわり過ぎると進まないので、最初の通読は流し読み程度でよいだろう。むしろcovered memberのようなキーワードに注目し、その意味を理解していく必要がある。ちなみに、私は最初の通読の際に、重要だと思うキーワードに黄色のラインマーカーを引いておいた。 次に問題を解いていく。私はテキストの見開きをA4サイズに縮小コピーし、テキスト本文を参照しながら解けるようにした。また、問題はSimulation的なもの(前半9問)とmultiple choice的なもの(後半91問)とに分かれているが、後半のM/Cから解く方がよいであろう。理由は後述する。 さて、M/Cの解き方だが、最初の問題から順に解いていくのがよいであろう。というのも、ほとんどテキスト本文の構成と同じ順序で問題が出題されているから。M/Cの内、約8割はテキストに答えそのものが書いてある。何について聞かれている問題かを理解し、関連するテキスト部分をスキャンする能力が問われる。私は問題の方にテキストの何ページ目を参照したかを記載しておき、また問題を解く際に参照した部分に青色のラインマーカーを引いておいた。これは後から見直しを行ないやすくする為である。 M/Cを一通り終えると、テキストに対する理解がかなり深まっていることを実感できる。当然のことながら、問題を解くにあたっては、テキストの重要箇所を何度も読み返すからである。最初の通読の時には理解できなかったことも、問題を通して理解可能なので、通読時に理解出来ないからといって焦る必要は無い。 最後に、問題の前半部分に取り掛かる。M/Cを通じて全体の理解を深め、更にはどのトピックスがテキストのどのあたりに書かれているかも把握できているため、結構簡単に解くことができる。前半部分はSimulation的な問題であり、テキストの色々な部分から出題されているため、全体把握が不可欠である。よって、最初に後半部分から解き始めた方が効率がよいのである。 以上の結果、何とか91点でPASSすることができた。本試験と異なり、米国に行く必要もなく、webにて受験できるため非常に便利。結果もその場で分かるため、ストレスを感じなくてすむ。ただし、webで回答できるのは3回まで。それ以降は郵送での対応となるとのこと。 【今回のポイント】
・倫理試験問題テキストの購入 →AICPA Shopping Site ■参考テキスト
○0265 『英文会計テキストブック 中級編』 杉浦理介 苗村屋読書日記 [USCPA] |